シアター・テレビジョン - 高山正之の週刊異見自在『2011宗教テロ元年』

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高山正之:ジャーナリスト。1942年生まれ。65年東京都立大学卒業後、産経新聞社に入社。社会部デスクを経て、テヘラン、ロサンゼルス各支局長。98年より夕刊1面で時事コラム「異見自在」を担当し、辛口ぶりが評判に。現在「週刊新潮」に連載中のコラム『変見自在』は熱狂的ファンも多い。

高山正之

朝日新聞「毒ガス写真」捏造事件▽

1948年10月31日付けの朝日新聞1面で「これが毒ガス作戦と元将校」という見出しの写真つき記事に対して、産経新聞社記者で後に論説委員となった石川水穂が、毒ガスではなく煙幕であるという原稿を書き上げた。

産経新聞社会部はどのデスクも朝日新聞に遠慮してこの原稿を採用しなかったが、当時デスクに就いたばかりの高山は、この原稿を採用し1984年11月11日付サンケイ新聞社会面のトップに掲載された。

これに対し、当時朝日新聞社の佐竹昭美学芸部長が産経新聞編集局に抗議に訪れ、高山が一人で対応した。その際、「朝日に楯突くとはいい度胸だ」「有難うございます」「馬鹿野郎、褒めたんじゃない。産経など潰してしまうぞ」というようなやり取りが交わされたとされる。なおこの「毒ガス」は、実際は石川が指摘したように「煙幕」であったと判明している。